第16回いなさ人形劇まつり

2004年11月20日
・21日

静岡県の西端、浜名湖の北東部に位置する引佐町で、11月19日〜21日に「第16回いなさ人形劇まつり」が催されるのを聞き、行きたいなー、無理かなー、としばし悩み、夫に相談すると、「あー、土曜日宿直だから」とばっさり。一旦はあきらめました。
地図上の直線距離では私の住む飯田市に近いこの町ですが、実際行くとなると下道3時間。さすがに大人1人で、というのは無謀だし、大人2人でも泊りがけでないときつい・・・。
しかし数日前「食直を代わってくれと言われた」と夫。やった!行けるじゃん。

土曜日は夫の実家でお仕事なので、夫の実家から、と考えれば2時間ちょっと。しかも土曜日の午後の生徒さん達が「用事があるので時間を早くしてほしい」と言ってきたので、私用で時間変更をすることもなく、普段なら4時までの仕事を2時で終え、家族で引佐町へ向かいました。

4時頃引佐町へ到着。ちょうどいろんな公演の終了時刻で、人もだんだんと帰りかけている頃。
しかし本日最後の公演が1つだけ、ジョウくんの「毛皮のマリー 人形劇版」があるのです。飯田では??と感じた点などもチェックを入れるため(爆)、再度の観劇です。

 11月20日 夜7時〜 多目的研修センター つつじホール

 平常(たいらじょう)
 「毛皮のマリー 人形劇版」 
(600円)

始まる前、周りのお客さんからは「平常って、誰?」とか、「どうして夜なんだろうね?」「人形劇をするようなステージじゃないねえ」といった声、そして「昨日見た人から、よかったって聞いて」という期待の声、いろんな声が聞こえました。なんか新鮮でした(笑)。飯田ではちょうど、ジョウくんの公演の準備で、実行委員で集まったり、チケットを売ったりしていて盛り上がっている時だったし。
そして始まってからも、一歩引いて見ている周りのお客さん。スポンジ人形の時はどうしよう、とドキドキしてしまいました。
飯田での「ねやねや」な状態からは想像できないほど、客席はゆったりでした。昨日もこの公演をしたせいで、お客さんが割れてしまったせいかな。
ホールはいい大きさで、空間も照明もマリーにぴったり。
一番前に席を取ったのに、ジョウくんが遠い・・・。

「マリー」自体の感想は、平常(たいらじょう)くんの人形劇の方へ。

 11月21日

絶対観たいのは、京芸の「漫才の星になるんや」。これが10時半〜・1時半〜の2回、1時間10分。このどちらを観るかで、他の観られるものが決まってくるので、さんざん頭を悩ませました。
ショーゴさんも観たい!今まさに話題の人なんだもの!!そして、せっかく引佐へ来たのだから、この人形劇まつり全体の雰囲気も楽しみたい!などと、欲張りなのです。
そして、決まりました。今日1つ目は。
 
 10時〜 引佐幼稚園

 茶問屋ショーゴ
 「ネコくんトラくん/Dr.デンターとバイキンきん太」  
(600円)

飯田のフェスタでは、ホコ天や、やはり観たかったトロッコさんとかぶっていて観られずにいたショーゴさん。その後bbsでショーゴさんは話題の人となり、「しまった!見逃してはならなかった!」と激しく後悔していましたが、ショーゴさんのお膝元、静岡県での公演を念願かなって観ることができました。わーい! 

最初の歌からぐっとつかまれました。淡々としているのに乗せ上手なショーゴさん。会場も満席で、ぎゅうぎゅうで一体化したまま、ショーゴさんのペースに乗ってそのまま人形劇へ〜。

「ネコくんトラくん」は、それまで歌の伴奏に使っていたギターがそのまま舞台になり、ギターがそのまま丘になり山になり・・・その小さな舞台にぐっと引き込まれました。
写真は2つ目「Dr.デンターとバイキンきん太」のバイキン達。なおみさん(奥さん)とのコンビネーションが絶妙で、何度も腹を抱えて笑いました。小ネタにもオオウケ。我が家、歯磨きソングが変わりました。
他の作品も観たい!でも、今度のフェスタにはこの「バイキンきん太」なんですって。でももう1回観てもいいなぁ。大人も子どもも、同じくらい楽しめたヒトトキでした。


ショーゴさんのHPはこちらです。


 11時〜 健康文化センター2階

 P・ことり座
 「うさぎ」 
(100円で3名)

飯田では待つ行列について少し並んだものの、あきらめたこれ。ここで観られて本当に嬉しかったです。あの空間は別世界でした。小さい空間なのに、無限に広がる異空間でした。しばらく胸に余韻が残りました。
こちらの「P・ことり座」のページで、「うさぎ」の歌が聴けます。

 11時半〜 野外ステージ

 日本独楽博物館
 「こまのおっちゃんのこまのサーカス」ほか 
 (表彰式をはさんで)   魚鱗館
               「路を彷徨う」
 

野外広場では所狭しと屋台が並び、お昼に食べるものをいろいろと買いました。座るところは満席で、裏山へ登り、ステージの裏側から見物。
こまのおっちゃん・・・小さくて見えませんね。子ども劇場でも見たことがあるので、ちらちらと見つつ、食べることに没頭していました・・・。



表彰式
魚鱗館。前半は表彰式後、裏山まで登ってきてくれたジョウくんとしゃべっていて観てなかった(爆)のですが、後半は近くで見ました。迫力満点。音楽もよかったです。


 1時半〜 多目的研修センター つつじホール

 人形劇団京芸
 「漫才の星になるんや」  
(600円)

京芸のHPに期待いっぱいにさせられて迎えたこの時間。始まる前から興奮気味。
大当たり〜!!!でした!
人形がやんか小僧そのもので、生き生きと飛び回っていました。おおかがりな仕掛けもあるわけではないのに、ずっと目が釘付け。演じている方々も楽しげで元気いっぱいで、その元気が人形に乗り移ってさらにパワーアップしていたようでした。人形達が走るシーンでは、私までが一緒に走って息苦しくなってしまったような錯覚さえ感じるほど。
主役もヒロインも、皆よかったのですが、圧巻はおばちゃん。大阪のおばちゃんそのもの(想像)。
我が家の子ども達もすっかりはまり「りゅうぺーで〜す!」「こうぺーで〜す!」「2人合わせてぺーぺーで〜す!」「なんやねん!!」とやってます。

舞台は実はシックでおしゃれでした。そこからこの人形達が飛び出すのも素敵。開かなかった部分にあとで使われるように仕込みが隠されていたり、電話などの小道具までが人形化してしまったり、工夫も満載でした。何度でも見たい作品&超お勧め作品、です。
   
「ブチ」がめちゃめちゃ気に入った2人。一緒に写真撮って〜!!と大騒ぎ。                        このお二方(人も人形も)の写真を撮ることができて嬉しい私でした♪
もう1つ見られる時刻ではあったのですが、胸いっぱいで、パワーも「漫才の星になるんや」の観劇で使い果たしたため、ここで終了。いなさをあとにしました。

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