仲道郁代さんに会う!

 私の住む飯田市のそばの松川町で、なんと「星のどうぶつたち」を呼ぶ、という情報を聞いた。
 しかも入場無料。

 都会でのリサイタルでは、なかなか本人にお会いするというのはできない。多分、飯田市のホールでの普通のリサイタルでも、実行委員にでもならないかぎり、できないと思う。
 しかし今回は、本人のファンだから、と張り切って聴きに行く人はあまりいないだろう。
 入場無料だ、子どもと一緒にいける、仲道郁代さんて知らないけれど、どうやら有名なピアニストらしい・・・そんなノリのお客さんばかりだろうから、お花をお渡ししたい、といえばきっと会えるのでは?

 そんな作戦を練り、 事前に役場へ整理券をもらいに行き、花屋さんへ仲道さんに渡すお花を受け取って、CD、デジカメも持ち、万全の準備へ会場に向かった。
 子ども達も、少し風邪気味だったり、こうようは3日前に熱を出して心配したが、この日はみんな元気。

 会場は体育館。床の上の敷物に座る方式。私たちが入った時はまだ30人くらいだったが、どんどん増え、体育館はいっぱいになった。 「子どもたちへのおくりものコンサート」ということなので、1人のお母さんがお友達の子どもも連れてきていたりと、圧倒的に子どもが多い。
 もちろん私も3人連れているので人のことは言えないが、整理券は人数制限のためと思いきや、まだ会場入り口でも券を配っていたので、大勢入れば大成功、というノリなんだろうなぁ・・・とちょっと憂鬱な気分になる。

 「星のどうぶつたち」は30分間。スライドを映し、仲道さん自身が語り、もちろんピアノを弾き、弾きながら語る部分もあった。ピアノは当たり前にすばらしかったが、語りも、表情が豊かで声も暖かく、いろんな才能に溢れた方だという認識をまた新たにした。そして、相変わらずとっても美しかった。

 体育館で、人もいっぱい。当然ひっきりなしにざわざわ。ステージ前は、後半の吹奏楽用にシートを敷いて、座ってはいけないようになっていたので、仲道さんは遠く、ピアノの音も遠かった。
 でも、音がきれいに響き、体育館に置いてある小さなピアノの音には思えなかったのはさすがだった。

 星のうた1・やぎ・こぎつね・きりん・さかな・りゅう・はくちょう・ライオン の8曲を、ストーリーの中で演奏。
 スライドに映し出される動物が、そのイメージの音で表現される。少し淋しげで、キラキラとした音で、でも宇宙の壮大なスケールも感じられる、本当に、お話やスライドにぴったりな音楽を堪能した。

 後半の吹奏楽団の演奏も聴き、会場を出た後、係の人に「仲道さんにお花を渡したいのですが・・・」というと、応接室に通された。お昼のお弁当を食べてらっしゃったが、にこにこと迎えてくれ、子ども達にもいろいろと話し掛けてくださり、「HPの日記もいつも読んでます」というと、「今日のことも書きますからね」とおっしゃっていた。 
 他にも、子どもを持って練習すること、ご自身のお子さんのことなど、いろいろとお話してくださり、お花も、訪ねたこともとても喜んでくださって、写真も、サインも快く応じてくださった。

こうようと。


上2人は恥ずかしがって写りませんでした。もったいない!
                大好きなグリーグのCDと、一応もう1枚ショパンのCDを持っていき、グリーグの方でサインをお願いしたら、「こっちにも書きますね」と、ショパンの方へもサインしてくれた。
 9月にはリサイタルで飯田に見えるとのこと。また楽しみにしています、と、名残惜しくも応接室を後にした。

 並ぶととても小柄な方でびっくり。ステージの上では大きく見えるのに・・・。間近でお会いできて、ますます大好きになった。ファンクラブにも入ろうかな〜。

(02.5.26)

  

 home   close